幼なじみと付き合った場合。

もしかして……松本さんのリスカや、情緒不安定になっている原因って……お母さんとその人とのことなのかな。



「ムカつく……ムカつく、ムカつく!!なんでアイツなの……アイツがいなかったら、あたしは……ずっとお母さんとふたりで暮らせたのに……」



松本さんは、以前お弁当のおかずをぐちゃぐちゃにしてたときのように、箸でおかずを突きまくってる。



それは…もう無意識にしてるみたいで、あたしの存在なんてもう忘れてるかのようで。








豹変した松本さんが怖い反面、



いつも忙しくて一緒にいられなかったっていうお母さんの言葉を思いだして、松本さんはずっと不安で寂しかったって叫んでるような気がして、



あたしは思わず、横から松本さんの体をギュッと抱きしめた。




「松本さん……しっかりして!?松本さんは寂しかったんだよね!?お母さんだって、そのこと…すごく気にしてたよ?お願いだから……落ち着いて!!」



あたしの言葉が届いてるかどうかわからないけど、必死で松本さんにしがみついて、気がつけば大きな声で叫んでいた。