幼なじみと付き合った場合。

「元気そうで安心した。お母さん…すごく優しい人だよね。あたしも、なんだか救われちゃった」


「あぁ…なんか色々喋ったみたいで…逆に混乱しなかった?」


松本さんは困惑した表情を浮かべ、周りを見渡すとあたしをお昼に誘ってきた。






「越野さん、今日お弁当一緒に食べない?どこか、教室じゃないところで…」


「うん、じゃあ体育館裏にでも行ってみる?」


「行こ、行こ」


ふたりで連れ立って、体育館裏へと行くことに。


あたしたちは体育館裏に到着すると、近くにある段差に座り、膝の上にお弁当を広げた。


「越野さん…こないだは、伊織くんのこと借りてゴメンね?」


松本さんがペコッと頭を下げてくる。


「全然!逆に、あたしもその方が都合がよくて」


「そうだったんだ!?なにか用事があったの?」


「うーん…ちょっと」


伊織と別れたことや、朝野くんと会ってたことを話すかどうか、躊躇してしまう。


どうしようかな…。