幼なじみと付き合った場合。

小菅くんは合宿を楽しみにしてるみたいで、お祭り好きな伊織も、きっとそうなんだと思う。


それなのに…合宿に行けないって、落ち込んでるだろうな…。


昨日の電話では、そんなこと言ってなかったし…。


励ましてあげたいけど、あたしたちまたケンカ中みたくなってるから、


しかも昨日の今日で、かなり連絡しづらい。







そのうち次の授業のベルが鳴り、あたしは席についた。


伊織…今頃なにやってるのかな。


もしかしたら、休めてラッキー!って言いながら、ゲームし放題で、ウハウハかもよ?


先生も、停学にしていい生徒と、ダメな生徒を見極めなきゃ。


そんなことを考えてるうちに、授業が終わる。


昼休みになると、松本さんがあたしの席までやってきた。


「越野さん、昨日あたしのこと心配して、ウチのお母さんに連絡くれたんだってね。ありがとう」


ニッコリと笑う松本さんは、相変わらずキレイ。


伊織は…こんな美人な子に好きって言われても、あたしを選んでくれたんだなぁー…なんて、


松本さんの発言とは、全く違うことを考えてしまう。