「…ま、いっか。悪口みたく聞こえるし」


「へ?」


「なんでもない」


朝野くんは申し訳なさそうに笑うと、そのまま話題を変えてきた。






「さっき授業中にメールくれるから、ドキドキしてさ…俺、こんなこと初めてで」


照れくさそうに笑う朝野くんを見て、あたしも笑顔がこぼれた。


「早くメールしたかったんだ。あたしのこと、もっと知ってもらいたくて」


「そんな、俺もだし。…先にメールしようと思ってたのになぁー」


「あははっ、別にどっちが先でもいいよね」


「まーね」