あたしは…


そうなったら困るって思ったから…


受けいれられなかったんだ。


そのとき見た伊織の顔が、目に焼きついてる。


なんとも言えないような…泣きそうな顔をしてたな。


伊織にあんな顔をさせといて、


それでもまだ朝野くんのことが気になるってことは…


やっぱりあたしは……。











――パッパラパ~♪


あ!メール!


ボンヤリしていたあたしの目を覚ますようなメロディが、静かな部屋の中で、突然響いた。


ケータイを見てみると、知らないアドレスからのメール。


…間違いメールかな。


そう思って本文を開くと…。


「あっ!」


あたしは思わず声をあげる。


松本さんのお母さんからだ!


メールありがとうから始まり、簡単な挨拶文と最後には、彩花ちゃんよね?っていうようなことが書いてあった。



あたしはすぐに返信をすることに。


今日は松本さんが休みだったから、心配してますっていう内容の文を送る。


また、なにかあったらどうしよう。


心配だな…。


そしたら……。