「じゃ、俺は先に帰るから」


上月くんは爽やかに笑うと、そのまま早足で帰っていった。


「上月くんってカッコいい」


あたしがボソッと言うと、朝野くんが驚いてる。


「越野さんって、もしかして上月みたいなのがタイプ!?」


ここで誤解されたら大変…!





「タイプっていうか、なんか爽やかだなーって思って」


「爽やかかぁー…越野さんの理想を壊すようで悪いけどさ、アイツの腹の中って爽やかとは程遠いよ?」


「…えっ?」


なに、それ。