「反則おかしまくってんのは、テメーの方だろ?
彼氏がいんのに“彩花”って呼びすてにして、しかもカラオケでの勘違い行動に、誕プレに、抜け駆けでデートってどういうことだぁ!?」
胸ぐらを掴むと、朝野はギュッと目を閉じて苦しそうに顔を歪めた。
「ちょっと……待ってよ。彼氏がいんのに…って、そういうただの契約だけで、彼氏ヅラするのもどうかと思う……。
勘違いしてるのは……もしかしたら、赤松くんの方じゃないの?」
「なんだって?」
気付いたときには、俺は朝野の顔目がけて拳を突きだしていて、
力まかせに殴ってしまいそうなところを、一瞬耐えた。
そんな俺を見て、朝野の口の端が微妙に上がるのを確認したとたん、
俺は朝野を思いっきり突きとばした。
「うわーーーーーーーっ!!!」
……え。
突然朝野がデカい声を張りあげる。
なにが起こったのか一瞬わからず、頭の中が真っ白になった。
彼氏がいんのに“彩花”って呼びすてにして、しかもカラオケでの勘違い行動に、誕プレに、抜け駆けでデートってどういうことだぁ!?」
胸ぐらを掴むと、朝野はギュッと目を閉じて苦しそうに顔を歪めた。
「ちょっと……待ってよ。彼氏がいんのに…って、そういうただの契約だけで、彼氏ヅラするのもどうかと思う……。
勘違いしてるのは……もしかしたら、赤松くんの方じゃないの?」
「なんだって?」
気付いたときには、俺は朝野の顔目がけて拳を突きだしていて、
力まかせに殴ってしまいそうなところを、一瞬耐えた。
そんな俺を見て、朝野の口の端が微妙に上がるのを確認したとたん、
俺は朝野を思いっきり突きとばした。
「うわーーーーーーーっ!!!」
……え。
突然朝野がデカい声を張りあげる。
なにが起こったのか一瞬わからず、頭の中が真っ白になった。