~伊織side~


彩花の部屋を出て、すぐに自分の家に戻った。



自分の部屋に入るなり、ベッドに寝転び枕に顔を突っ伏す。



もう……



終わりだよな。



俺、なにあがいてんだ?












彩花には強気に発言したけど、



本当の俺は、心で泣いてる。



悔しい……



朝野に勝てない自分のふがいなさに、嫌気がさす。



学校生活だって、勉強だって、彩花のこと以外なら……



それなりに頑張れば、なんでも思うようになってた。