「…けど、朝野くんならいいよね。全然チャラくないもん。真面目そうだし」


「そーだな。アイツに文句言う資格はないよな」


上月くんはニヤニヤして、朝野くんとあたしを見る。







「伊織ちゃんって…?」


朝野くんがなんだか不安そうに上月くんに聞いてる。


しかも、伊織のこと女の子だと思ってるみたい。


「伊織ちゃん!?あー…えと、俺のクラスにいるんだけどさ、

彩花ちゃんの幼なじみで。なんかたまに口うるさいヤツ…かな」


上月くんは、敢えて伊織が男だってことをバラさないみたい。