俺は渋い顔で、会場の準備から、離れた。



よりにもよって、何で…俺の会社の受付なんだよっ!

行けば、桃と顔合わせるじゃん…



俺は一瞬、会社の前で足を止めた。

挙式についても、具体的に話しないといけないのに、桃とは何も話していない。


『どうなっているんだ?』と父さんには怒られる始末。


でも、怖いんだよーーー・・・

本当に破談になるコトが。


「…」

俺は意を決して、受付に。


受付には桃しかいなかった。最悪の状況。


「和也?」


「やぁ?」

俺は変な笑いで誤魔化し、手を振った。