「でも、酔わないのは寂しいよなぁ~なぁ?和也」


「…え、あ…」


「どうして?」


「…酔った彼女を介抱する振りして、襲えねぇだろっ?まぁ~俺はシラフの彼女でも襲いたくなったら、襲うが…」


「智成様には理性ないんですか?」


「理性?あ…おまえはあんのか?」


「一応…あります」



「ふーん…」


「あるようでないような・・・」

桃が変なコトを呟く。


「ねぇじゃん…」

智成様は皮肉げに口角を上げ、笑う。嗣成さんとさすがは兄弟。
その笑いは瓜二つ。


研究会は無事に終えたけど、嗣成さんと智成様には翻弄され続け、疲れてしまった。