『いないよ、そんな人…』 私がポソリとそう呟くと、心のいかにもガッカリしたような声が聞こえてくる。 『そっか……でも、出来たら、絶対、私に言ってね!!相談とかのるからさ!』 『うん、ありがとね…』 心のこういう所が私は好きだ。 素直で何事にも一生懸命になってくれる。 まぁ、時々、危なっかしい所もあるけどね? 私は、クスリと笑みをこぼしたのだった。