「なんで俺が人一倍努力してるってわかんの?」 奏くんの低い声。 声だけだから感情を読み取れない。 てか、初めて会話成立したかも。 奏くんと。 「ダンスとか見てたらわかるし、そもそも夜、一人でよく家抜け出してるじゃん?それって練習でしょ?」 「.....。」 私の答えを聞いて黙る奏くん。 どっどうしよう。 気まずい。 「よく見てんだな。」 前から奏くんの声が聞こえた。