「俺がボールぶつけたことだよ。お姉ちゃん鼻血出して倒れたんだぜ?」


「あっ....。」


思い出した。

私顔面にボールくらって鼻血出して....。


あの人のこと思い出しちゃったんだ。


しかも血なんて見ちゃったから気が持たなくて....。


「お姉ちゃん気ぃ失っちゃうからびっくりした。」


ごめんなさいオーラ全開で私を見つめる小さい祐希くん。


さっきから思ってたけどお姉ちゃんって言われるのすごい萌える。

ごめんなさい。変態です。


「晃希、様子は....」


私たちの元へやって来たのは優しそうな女性。


てか....


「晃希くん?」


「そーだけど?」


ちょっと待ってよ。

アナタ小さいけど、祐希くんでしょ?


「祐希くん?」


「祐希?それはお兄ちゃんだよ?」


意味わかんないと言いながら私に答えてくれる小さい祐希くん。

いや、晃希くん。

いや.....


「祐希くんの弟さん!!?」


ぎゃー!!?

パニック!!

こんなところで祐希くんファミリーに出会うとは!!