だから本当の僕を知らないのは 実は椿ちゃんの方かもしれない。 「ごめん…私、トイレ行ってくる!!」 「うん。僕は先にアート室行ってるね!!」 「分かったーっ!!」 そう言って椿ちゃんは僕から離れて 廊下を走っていった。 僕は何も考えずにアート室の ドアをガラッと開けた。 これから本当に最悪な事が起こると知らずに…