何でもいいから他愛のない話からしよう。 言えなかったこと、辛かったこと、最近のこと。 出来るなら、この先の自分たちに起こった幸せも報告したいな。 「……ずっと、苦しめてたね」 「俺だって、苦しめてたよ。ハルの方見向きもしないで」 唯の姿ばっかり追って、寂しい思いをさせた。 「…ありがとう」 「うん」 その言葉の真意は分からないけれど 君に出会えたことは 生涯の宝物になると思う。 雪が降り積もるこの日の事を忘れないだろう。