「………」 じっ、とその寝顔を見ているだけで心は引き寄せられそうになる。 「………っ……何してんだか、俺は…」 どんどんと近づくその距離に、意識は急に戻った。 無意識に近づいた唇。このまま近づけば触れることも出来る。 なのに、身体は待ったをかける。 「俺も、末期なのかな……」 君に溺れてる。そう思いこんでる。 「ハル……起きて?」 童話のお姫様のようにキスをして起きるなら、いくらでも…… この気持ちをあげたい。