いつもいつも思い続けた。 『好きよ』 今でも声は頭に響くのに、 どうして唯に会えないのかと。 すべてを受け入れて俺に1からやり直せとでも? …でも、そんな事をしたら 唯は 暗い海の底で 誰にも気づかれることなく一人涙を零し続ける。 俺には唯を捨てる事も遥香を傷つけることもしたくないのに 俺は唯か遥香を選ばないといけない。