貴亮side 「………」 懐かしい写真を眺めながら、ふと思い出した。 「あのアルバム…」 ハルが俺たちの姿を撮り納めていった小さなアルバム。 「……俺の寝顔ばっか」 初めて行ったデートは2人とも頬がうっすら赤くて。 「緊張したんだな」 小さな恋は、俺に勇気を与えてくれていたことが分かった。