でも、瑤くんのおかげでさっきまで機嫌が悪かった太一くんも楽しそうに微笑んでくれている。 …そこは、瑤くんに感謝かな…? まぁ、一時はどうなることかと思ったけど。 『…っと、もうこんな時間か…そろそろ帰るか?』 時刻は6時。 瑤くんがいなくなってから、さらに1時間は話し込んでいたみたいだ。 『そうだね』 私も、そう言って席を立った。