『…太一くん、なんかいいことでもあったの?』




太一くんが嬉しそうな理由を聞きたくてつい、私は、そう聞いてしまった。




『…え?』



私の言葉に若干驚いたような声をあげる太一くんに私は首を傾げる。




『…あ!もしかして、映画!?そんなに太一くんが楽しみにしてるってことは、相当面白いんだね!!私も楽しみだな』




そう言って、私はニコッと微笑んだ。