『はぁ…』 ようやく着いた塾の中は、暖房が効いててあたたかい。 外に目を向けるとだいぶ雪がひどくなっているのが目に入った。 急いでよかったかも。 そう思ってクラスに向かおうとした私の後ろから、 『柚子、おはよ』 太一くんの声が聞こえてきた。