『何かある意味…私たち似た者同士なのかもね…』




『…そうかもな…』



私と如月くんは肩をおとしながらそう言った。






『ちなみに如月くん…つかぬことお伺いしますが…塾の授業内容ついていける?私、実は今日からこの塾来たんだけど、はっきりいってついていけなくて…』




私はさらに肩をおとしながら如月くんに尋ねた。





『…まぁ、オレもギリギリって感じかな…正直、ついていけない部分も多いし…』





如月くんは、言葉を濁しながらそう答える。





『だよね…あぁ、誰か数学に詳しくて教え方上手い人いないかな…私、このままじゃ、ずっと塾通いだよ…』






その時、私は閃いた。



もしかしたら、次のテストで60点以上とれるかもしれない方法を。






『如月くん…私に数学教えてくれない!?』