「ま~…入れや。えーと…」

「漣…」

「あぁん??」

「・・・さざなみ」

「さざなみ??おめーの名前か?なんか変わってんな。どんな字だよ!」

「さんずいに…れん」



ぼそりとそいつは答えたけどおれの脳ミソは酒にやられて半分しか回ってない。

つーか酒抜きでも漢字とか、怪しいがな。



「なんか、めんどくせ…さざなみて!じゃ、れんでいいだろ、レンで!!」

「――任せます。好きに呼んで下さい」





そうしてなんの抵抗もなくおれとレンの奇妙な共同生活が始まった。