「「え??!」」


本当に珍しくレンも驚いた顔をして、私達は2人同時に声を合わせて堂本さんを見てしまった。


「んだよ。手ぇ出したりしねぇよ。安心しろ!」
「…そんなこと、思ってないスよ…」


そんな堂本さんとレンの会話を聞いて私もホッと胸を撫で下ろした。


「つーか、別に特別な関係じゃないっつってただろうが」


堂本さんがわざとレンに冷やかすような言い方をすると、レンはそれを聞き流して私に近づいてきて手を差し出してきた。


「明日朝、会う時に」


私に預けてくれたのはこの部屋の鍵。何も付けてないっていうことはきっとこれは合い鍵だろう。

そしてそれを私に渡すとレンはすぐに出て行ってしまった。




パタンとドアが閉まった音と同時に私は堂本さんと二人きりになってしまった。


「さて…」