「ここ・・・・?」
手にしたメモと同じ名前の建物を見つけて言葉を失った。
すごい・・・マンション。
オートロックは当たり前。10階位ある高さに、街灯なんかもオシャレな感じで同じ一人暮らしでも天と地の差。
ごくっと喉を鳴らして自動ドアの前に立った。
私は緊張からなのか、震える指でレンの部屋番号をコールする。
ピンポーンという音がこだますると、少し間を置いてからスピーカーから声が聞こえてきた。
『はい』
「っあ、と。由麻です!」
『ああ』
レンの声を聞き終わるのと同時にガーッっという音を立ててもう一つ向こうに続く自動ドアが開いて私は無事に入ることが出来た。
「ひゃあ~~・・・」
エントランスにはソファなんかが置いてあって驚きの連続。



