「お邪魔しまー…っえ!?えええ!!」 「?!」 私をすり抜け部屋に上がる茜が急に声を上げた。 なにかおかしなものがあったかと慌てて茜を追い掛けてみる。 「かっ……かわいぃ~~~」 「あ、チビのこと…」 茜は眉を下げ、目を輝かせて子犬を手に乗せた。 「なになに?!どうしたの、この子!!!」 「あ、ちょっとね・・・」 「私も犬ほしー…」 私は慌てて大きな声の茜の口を押さえた。