「由麻さんとは、特に深い関係はありません」


改めてレンだと言うのを確信したと思ったら私の胸に突き刺さるような言葉が耳に入る。


「じゃあなぜ君はここにきたんだ」

「由麻さんは私にとって大切な人なので、それを伝えに」


え?

今、なんて言ったの・・・?


私が聞き返すよりも先に、お父さんがレンに詰め寄った。


「それはどういうことだろう?私が由麻の父だと言うことをわかっていて言っているのか?」
「はい。あなたの思っていることで間違いはないと思います」
「――――由麻」


レンがあまりに迷いなく言い切るから、お父さんは私を見た。


「お父さん……今度絶対納得するように話をするから、家にもちゃんと連絡するし、大学だって真面目に通うから。だから少し、彼と話をさせて――」