迎えに来てくれたお母さんに連れられて病院へ行き、看護士さんに足の包帯を外され、そのままレントゲン室へ連れてかれる。





そして診察室へと誘導された。




『雨宮花梨さんですね?』




「ハイ。」






診察室にいたのは若い男の先生だった。




お医者さまって、私のイメージでは、真面目そうな人だったんだけど…





目の前にいるのは茶髪でやんわりとパーマをかけ、片耳にピアスをつけた、大学生?って感じの男のヒト。




『ちょっとごめんね〜。』




ひょいっと私の怪我した足を持ち上げられた。





「痛っ…」







『あはは…そりゃこんなに腫れてるんだから、動かせば痛いよ〜!』





わかってるならもっと優しくしてよっ!