プロレスは、戦うのは、選手だが、こうしてレフリーの役目もかなりの比重がある事が分かる。
高橋君もボボさんもリングに上がって来なくて両者リングアウトの裁定が降りた。
しかし、いつもは、ここからボボさんのマイクパフォーマンスだったがボボさんがなかなかリングに上がって来ない。
「ありゃま~ボボは、本当に失神したのか~。」
玉田レフリーと高橋君が、ボボさんを場外で心配そうに見ている。
ボボさんは、ヨロヨロと起き上がるとリングに上がりマイクを握った。
顔は、血と黒のドーランでぐちゃぐちゃだった。
「オカアチャ~ン!!」
一言叫んだ。
しっかり、外国人訛りでそれだけ叫ぶとヨロヨロとリングを降りた。
観客からは、熱い拍手と一部でボボコールが起こった。
それに対抗するように高橋君コールも起こり始めた。
「いやぁ、いい試合だったなぁ!
最後は、ボボは、フラフラになりながらプロ根性見せたな。」
山尾が感心したように言うとミスター金もうなずいていた。