高橋君は、それを言われる度に歯を食いしばってるようだった。




高橋君の額に何本もの血管が浮くのを見るとよほど悔しいようだった。




高橋君をそっとしておいてくれたら私は高橋君に謝れるのにと思った。




『だってこないだは、変な悪魔と言うか死神って言うか、とにかく、天使の逆の怖いのが何故か私にとりついてしまってごめんね。


普段あんな事が無くて妖精がとりつく方なんだけど、やっぱり普段私って良い子だから時々神様が刺激を与えるのかなあって思うよ。


とにかく、こないだは、本当の私じゃないから分かってね。』




そういう言い訳は、どうだろうと背筋をしながら私は、考えた。




「ハスミちゃんまた何言ってんのか?


妖精がなんだって?」




玉田に突っ込まれてまたもや、妄想が口に出ていた事に気付き恥ずかしくなった。




「ハスミ!妄想もいいが、覆面を付けて俺とスパーリングしろ。


覆面に慣れないといけないからな。」




山尾が言った。




ゲ!!あの覆面ヤダよ!!と思ったが山尾が許してくれるはずは、無かった。