練習をするのは、良いのだが、何せ暗かった。




夜の闇よりも怪しい事をやってる風俗店よりも暗かった。





「ハスミ!試合が決まったぞ!

さっき金と話したよ。

来月だ!!

デビュー戦だからとにかく頑張れよ!!細かい事は、俺に、任せてハスミは、尻の穴を締めて頑張れよ!!

クウ!!

俺も、少しは練習しなきゃな!!

クウ!!めんどくさいなあ!!」




山尾がそう言いながらそばに、来てゆっくり柔軟体操を始めた。




え!?試合が決まったの~それを早く言えよ!このオヤジ!と思ったが私は、冷静を装い縄跳びを始めた。




山尾は、柔軟体操を終えるといきなりボボさんを蹴った。




ボボさんは、スクワット中だったが、山尾の蹴りを避けた。



「さずがだな。久しぶりにスパーリングやるか?

だいたいお前は、暗すぎるんだよ。

スパーリングやってちょっとは、明るくなれよ。」




「スパーリングは、嬉しいですけど、暗いの変わらないですよ。」




ボボさんがぼそぼそと答えた。