リングでは、顔を更に黒くして外国人のふりをして出るらしい。




元々、暗かったらしいが、一年程前に奥さんに、逃げられたらしく更に暗さに磨きがかかったらしい。




奥さんに逃げられてからは、試合が終わると必ずマイクで奥さんに戻って来るように訴えるらしかった。




本人は、真面目なのだが、あまりにその切迫した表情や言葉がお客にウケて名物コーナーになってしまったらしい。




中には、同じ境遇の人達がもらい泣きをするらしかった。




ボボさんは、興奮状態でマイクで訴えるらしいが、外国人のふりだけは、きちんと守ってやるらしく最近は、東南アジア方から出稼ぎに来てる人達にも人気があるらしかった。




しかし、ボボさんの設定は、アメリカ人だった。




それで、最近は、アメリカ人とフィリピン人と日本人の血が混じってる事にしているらしかった。




プロレスラーのキャラクターなんてかなりいい加減な物だった。




ボボさんは、わりと練習をする方で今日も黙ってスクワットを始めた。