試合は、十二試合組まれていた。


最初の七試合が、プロレスで後半の五試合が、シュートマッチになっている。


もう時代はプロレスを作られた物だと認識している為か真日本も後半の五試合を総合格闘技だと宣伝していた。



真日本のプロレスラーの中にはこのような宣伝のやり方に嫌悪感を示す者もいる。


これを、九州力は強烈に押さえ込むように話していた。



「プロレスは、プロレス、セメントマッチは、セメントマッチ。

区分けする前にプロレスラーは、プロレスラーらしくセメントマッチに負けない良い試合をすればいいじゃないか。

プロレスラーの意地って物を見せろよ。

グダグダ言ってる奴は緩い試合しか出来ないからだろう。

セメントマッチに負けないスゲー試合見せろよ。

命掛けて見せろよ。

プロレスは、ある種の芝居かも知れないが、芝居で死人が出るか?

怪我人が、出るか?だろう?

セメントマッチに負けない試合すりゃいいんだよ。」