スポーツ新聞や雑誌でこの大戦が、どうなるのか書きたてられた。



山尾をはじめ私達の実力評価も載ったりしたが、私は女であるというだけで論外の扱いを受けた。


山尾は、そういうのを見ると笑っていた。


「いよいよ。盛り上がってきたな。話題性がないとな。アントンどう出るかだな。」



ミスター金も興味津々のようだった。


しかし、アントンは、いきなり真日本の大阪での興業に表れてリングでこう言った。


「対抗戦だか、知らないが、俺はシュート&シュートから二人の刺客を出すだけだよ。

後は、九州力に任せるよ。」



アントンは、九州力との話し合いでそうなった事を記者に説明すると呆気なく帰ったらしい。



「九州力が今回は主導権争いに勝ったって事だろうな。」



「どうかな?そんなに簡単にビックイベントでアントンが、引くのかね。逆に気持ち悪いな。」



ミスター金の言葉に山尾は、懐疑的のようだった。


うちのメンバーもそれぞれ意見を言ったが、意見は割れた。


「まぁ、とにかく俺達は、トレーニングだよ。あらゆる穴を締めて行くぞ!!」



山尾の穴発言に、毛穴は締められないよと軽く心の中で私は呟いてみた。