「ハスミ、鈍感でも繊細でもやる事は皆同じだよ。」


山尾に、言われてまたもや口に出してしまってたかと思うと恥ずかしくて、大きな声出した。


「あのね!カブトムシのサナギは、繊細に扱わないと死んじゃうんだよ!」


何を言ってるのかと自分自身でも思ったが、子供の頃にカブトムシのサナギを、成虫に出来なかったトラウマが、出たのだろう。


その時山尾の携帯の着信音が、大きく鳴ったお魚天国だった。


さかな、さかな、さかなーだ今時こんな着信音を、使ってるのは、山尾か、魚河岸の人達くらいだろう。


山尾は、綾香さんを担いだまま携帯に出た。



「九州か!九州力か!?」


皆が静まり返ったが、私は下着の事が、やっぱり気になってしまってる。