山尾の足取りは、重い。
彼女の店の前に立つとミスター金に、先に行けよと言った。
さっきまで居たスナックとは、違い綺麗な外観で看板には、Aとだけ書かれていた。
ミスター金が、扉を開けると中からお客の騒がしい声と女性の怒声が聞こえて来た。
「金ちゃんおせえよう!!」
ミスター金が、謝りながら店に入って行った。
皆もビクビクしながら続いた。
入ると直ぐにかなり長いカウンターが、あってお客が私達を見たが、ミスター金は、奥に入って行った。
奥には、引き戸がある座敷の部屋がいくつかありその一つに皆は、入って行った。
座敷には、大きなテーブルが置いていて、下を掘りごたつのようにしている為に足を伸ばせて楽だった。
しかし、綺麗だしセンスの良い店だった。
皆が、座ると山尾が居ない事に気付いたが、綾香さんに首根っこを捕まれ山尾は、連れて来られた。
「薫!!てめえ泣かすぞ!!
逃げたって私の包囲網からは、逃げられないんだからね!!」


