倉庫で高橋君、ボボさん玉田とトレーニングをしていると山尾とミスター金がやって来て皆で焼肉でも食いに行こうと言った。




私達は、喜んで付いて行った。




焼肉をたらふく食べると山尾が飲みに行くかと言い出した。



私は、まだ飲酒は、出来ないが皆で行くならと思い付いて行く事にした。




飲み屋街に入ると山尾が先頭でやたらに細い路地ばかり選んで歩いた。




「山尾さん見つかったら怒られるからかな?」




ミスター金が笑いながら言った。




山尾にかすかに怯えのような表情が浮かんだ。




山尾は、寂れたスナックに皆を連れて入った。




カウンターと一つだけボックスがある小さなスナックだった。




「あら!いらっしゃい!

薫君、久しぶり!」



着物姿の厚化粧をした五十過ぎのママらしき人が大きな声を出した。




かおる君!?うん!?今山尾を見て言ったよね。




「薫君、今日は珍しく皆で来たんだ!


ア~もしかすると、この若い可愛い女の子が覆面の女の子なのお~!」