なるほど、あのエロオヤジにも悩みがあったのかと思った。



「金さん、山尾さんは、プロレスを又昔のように人気のある物にしたいんですか?


それとも、シュートつまり真剣勝負で強いプロレスラーを作りたいんですか?」



高橋君が聞いた。




何て熱心なんだろうと高橋君の横顔を見ながらかっこいい!と叫びそうになったのを堪えた。




「高橋君、プロレスラーは、最高のプロレスを見せなかきゃいかんだろ。


そして強くなければいけないんだよ。


俺が憧れたプロレスラーは、強かったしプロレスも素晴らしかったよ。


いざ真剣勝負ってなって惨めに負けてはいけないんだよ。


まぁもちろん負けてる人達は、準備が足らなかったり色々事情があるから一概には、責めらないがな。」




「そうですね。実力者が準備不足で負けてるケースも多いですね。


山尾さんは最高で最強のプロレス団体を作りたいんですね。」




「そうだよ。その為には、高橋君とハスミちゃんが、両輪になってもらわないとな。


もちろん俺達も気合いを入れ直すよ。」