「キャー!!昴くぅーん!!」
「こっち向いてぇぇ!!」
SUBARUの皆さんの声がすごい。
そんなSUBARUの子たちににこやかに手を振る昴先輩。
「昴先輩!!お疲れ様です!!」
私は昴先輩の方へ走って行く。
あくまで自然に。
記憶を探る。
「華恋ちゃん。」
私と目が合うと昴先輩は数多の女子を虜にする笑顔を私に向ける。
「やっぱ、中等部生徒会はすごいねぇ。さすが神世代。」
昴先輩はおどけた感じで両手を軽くあげて首をかしげる。
「そんなことないですよ。てか、先輩もS級だし。」
私はそう言いながら昴先輩にタオルを渡す。
それを「ありがとう。」と言いながら受けとる昴先輩。
昴先輩に触れる。
昴先輩が見てきた記憶が私の頭の中を流れていく。
リレーの時。
やっぱり凛妃と話してたんだ。
話の内容は見ない。
早く昴先輩の記憶を見えるだけ見なくては。