プロローグ 琥珀色の瞳をした少女がわらう。 無理に笑っているようにも見えた。 私も笑い返した。 くらくてさむくて、怖くて痛い。 そんな、場所。 その少女はとびだしていった。 となりにその子はもういない。 青い瞳が、夢見たように暗闇でゆれた。