「クロ…?」
シアンが呆然として呟くと、クロは神父のほうへ歩き出し
そしてこちらを振り向いた 。
その瞳には、苦しげな表情と悲しげな表情が浮かんでいる。
そして、小さく言った。
「別に僕はお前たちが嫌いじゃない。
人間ともう馴れ合わないというのなら、これからもお前たちと旅を続けたい。」
クロが、じっとシアンを見つめる。
シアンはふらっと一歩後ろに下がって
ノエルとクロを交互に見た。
どうしてクロはそこまで…?
シアンの中に疑問がうずまき、気がつくと震える声で返事をしていた。
「…っ、みんな一緒じゃだめ…なの……?」
シアンのその言葉をきいた瞬間、クロの瞳が曇った。
そして神父に向き直る。
「…もういい。お前たちの好きにしろ。」
神父は嬉しそうな顔をし、クロは黙ってアザリアの方へ歩きだした。
クロが、私たちを裏切ったー…!

