ゆうゆは車の上から 地面に降り立つ。 日は暮れはじめて 太陽はもう温かくない。 ゆうゆはちらっと れんを見上げて言った。 「私は家族を人間にいっぺんに奪われたの」 れんの瞳が大きく見開かれ 傷ついた表情を浮かべる。 私は気分が重くなって そっと生け垣に身を潜り込ませ またねも言わずに れんの前を去った。 人間は ひどい… 猫の命と自分の命。 平等に考えてくれる人間なんて… いない。