食事もとらず、話しも笑いもしない。
絹糸やしま子の事も避けて。
そして空ばかり見ていたなんて・・・。
「糸が切れてしまったのじゃろう」
「糸?」
「永久の人生は、極限に張り詰めた糸のようであった」
父も母も異形のモノに殺され、身近な人間は敵ばかり。
常に命の危機にさらされ続けた。
跡取りに勝手にかつぎ出され、矢面に立たされ利用される日々。
重荷でしかない門川を、それでも守らねばならぬ。
その門川に、あげく大罪人に仕立て上げられた。
「唯一、自分を守ってくれた永世も死に、小娘もいない」
小娘を現世に無事に送り返した時点で・・・
もはや、気力も何も尽き果てた。
自分自身の生きる意味を、見失ってしまった。
「水も食も完全に絶ったのは、そういう意味じゃ」
「そういう、意味って・・・?」
「つまり、そういう意味じゃよ」
「・・・死のうとしたって、事?」
「・・・・・」
絹糸やしま子の事も避けて。
そして空ばかり見ていたなんて・・・。
「糸が切れてしまったのじゃろう」
「糸?」
「永久の人生は、極限に張り詰めた糸のようであった」
父も母も異形のモノに殺され、身近な人間は敵ばかり。
常に命の危機にさらされ続けた。
跡取りに勝手にかつぎ出され、矢面に立たされ利用される日々。
重荷でしかない門川を、それでも守らねばならぬ。
その門川に、あげく大罪人に仕立て上げられた。
「唯一、自分を守ってくれた永世も死に、小娘もいない」
小娘を現世に無事に送り返した時点で・・・
もはや、気力も何も尽き果てた。
自分自身の生きる意味を、見失ってしまった。
「水も食も完全に絶ったのは、そういう意味じゃ」
「そういう、意味って・・・?」
「つまり、そういう意味じゃよ」
「・・・死のうとしたって、事?」
「・・・・・」


