神様修行はじめます! 其の二

これはあたしが自分で望み、決めた道だ。

なら、責任持って自分の足で進まなきゃならない。


あたしは門川君の顔を見つめた。

彼もあたしを見つめ返した。

門川君。

あたしが望み、選び、決めた道。



あたしは、門川 永久にはなれない。

門川の当主にもなれない。

だからおそらく、正確な意味で彼の重荷を背負うという事は、不可能なんだろう。


誰にも、他の誰かの荷物を背負う事などできない。

だから自分の道は、自分で決めるしかないんだろう。

荷物を持てもしない他人が、人の道を決める事はできないんだ。


でも・・・荷物を後ろから持ち上げる事はできる。

門川君が背負った重荷を、彼の後ろで抱え上げる事ぐらいはできる。


「抱えるよ、門川君。その背中の荷物を」

「・・・・・」

「まかしといて。腕力にはけっこう自信あるのよ」

「じゃあ、君の荷物を僕の荷物の上に置いてくれ」

「え?」

「僕も持つ。・・・一緒に持とう」


門川君・・・。


うん・・・うん。

一緒に。生涯、ずっと一緒にね。


後悔はしない。こんな道でも。

彼と共に歩く道なら。

それがあたしの望む道なのだから。


あたしの足は、地を蹴って走り出した。