「我は、ここから先へは行けぬ」
「絹糸・・・」
「老骨に鞭打たねばならぬようじゃのぉ」
ブワァッと絹糸の全身が震え、変化した。
青白い宝石のような毛並みが、眩しいばかりに輝く。
限りなく純度の高い金色の目が、鋭く獣を見据えた。
お互い一歩も引かない姿勢で、にらみ合う。
「皆、先に行け」
「なに言ってんのよ! あたし達も一緒に戦うよ!」
「そんな時間がどこにあるのじゃ」
「絹糸っ!」
だってコイツ絶対ヤバイよっ!!
絹糸だけじゃ危険すぎる! ひとりで置いてはいけないよっ!!
そんなの置き去りにするようなもんじゃんか!
「誰がなんと言おうと、一緒に・・・」
「絹糸様、ここは頼みます」
「セバスチャンさんっ!?」
あたしは驚いて叫んだ。
セバスチャンさん、まさか絹糸ひとりを置き去りにして見捨てるつもり!?
そんなのウソだよね!?
「多勢に無勢である事に変わりはありません。急がなければならないのです」
「そんな事言っても・・・!」
「時間が経つごとに、我々の敗北が確実になっていくのです」
「だって・・・!」
「負けたくなければ、今すぐ先へ進むしかありません」
「絹糸・・・」
「老骨に鞭打たねばならぬようじゃのぉ」
ブワァッと絹糸の全身が震え、変化した。
青白い宝石のような毛並みが、眩しいばかりに輝く。
限りなく純度の高い金色の目が、鋭く獣を見据えた。
お互い一歩も引かない姿勢で、にらみ合う。
「皆、先に行け」
「なに言ってんのよ! あたし達も一緒に戦うよ!」
「そんな時間がどこにあるのじゃ」
「絹糸っ!」
だってコイツ絶対ヤバイよっ!!
絹糸だけじゃ危険すぎる! ひとりで置いてはいけないよっ!!
そんなの置き去りにするようなもんじゃんか!
「誰がなんと言おうと、一緒に・・・」
「絹糸様、ここは頼みます」
「セバスチャンさんっ!?」
あたしは驚いて叫んだ。
セバスチャンさん、まさか絹糸ひとりを置き去りにして見捨てるつもり!?
そんなのウソだよね!?
「多勢に無勢である事に変わりはありません。急がなければならないのです」
「そんな事言っても・・・!」
「時間が経つごとに、我々の敗北が確実になっていくのです」
「だって・・・!」
「負けたくなければ、今すぐ先へ進むしかありません」


