あたしは・・・
門川君と正面から向き合った。
門川君の両目を見て、そして・・・
「あたしにとって何が幸せかは、あたしにしか決められないよ」
そう答えた。
何が人の幸せかなんて、簡単に答えは出せない。
答えはひとつじゃないから。
誰かにとって不幸にしか見えなくても、他の誰かには譲れないほど大切なことだってある。
門川君、絹糸、しま子。
「みんなと離れる事があたしの幸せなんて、どうしても思えないよ」
「僕にはそれが分からなかった」
「・・・・・」
「幸せそのものに、縁の無い人生だったから」
誰も殺すことなく、殺される事なく生き抜く。
それが唯一で最高の幸せとしか信じられなかった。
だから、君を現世に送り返せば・・・
僕も満足できると思っていた。
どこかで君が幸せに生きていてくれる。
それが、僕自身の幸せに繋がると思っていた。
なのに・・・。
門川君と正面から向き合った。
門川君の両目を見て、そして・・・
「あたしにとって何が幸せかは、あたしにしか決められないよ」
そう答えた。
何が人の幸せかなんて、簡単に答えは出せない。
答えはひとつじゃないから。
誰かにとって不幸にしか見えなくても、他の誰かには譲れないほど大切なことだってある。
門川君、絹糸、しま子。
「みんなと離れる事があたしの幸せなんて、どうしても思えないよ」
「僕にはそれが分からなかった」
「・・・・・」
「幸せそのものに、縁の無い人生だったから」
誰も殺すことなく、殺される事なく生き抜く。
それが唯一で最高の幸せとしか信じられなかった。
だから、君を現世に送り返せば・・・
僕も満足できると思っていた。
どこかで君が幸せに生きていてくれる。
それが、僕自身の幸せに繋がると思っていた。
なのに・・・。


