「我がどうこう言うよりも、これが永継本人であると、血で理解できる者がおる」
それって、つまり・・・。
あたしは、恐る恐る隣を見上げた。
呆けたように、ミイラを見つめている門川君を。
いつもの冷静沈着な姿は、見る影も無い。
理解できない現実に直面して、茫然自失の状態だ。
「兄上・・・兄上・・・」
上の空で、その言葉だけを繰り返しつぶやいている。
「門川、く、ん・・・」
あたしも目の前の状況が、よく理解できない。
いったいこれって何なのっ。
なんで・・・なんで・・・
なんでお兄さんがミイラになってるのっ!!?
札が貼り付けられて・・・
それって、つまり、誰かが貼り付けたって事だよね?
お兄さんの遺体だって知ってて、貼ったんだよね?
生きてるように、見せかけてたって事だよね?
そんな・・・
そんな事をする人間は・・・
そんな事をする必要のある人間は・・・
ただ、ひとり。
「・・・・・兄上―――っ!!」
門川君は叫び、ミイラに駆け寄った。
それって、つまり・・・。
あたしは、恐る恐る隣を見上げた。
呆けたように、ミイラを見つめている門川君を。
いつもの冷静沈着な姿は、見る影も無い。
理解できない現実に直面して、茫然自失の状態だ。
「兄上・・・兄上・・・」
上の空で、その言葉だけを繰り返しつぶやいている。
「門川、く、ん・・・」
あたしも目の前の状況が、よく理解できない。
いったいこれって何なのっ。
なんで・・・なんで・・・
なんでお兄さんがミイラになってるのっ!!?
札が貼り付けられて・・・
それって、つまり、誰かが貼り付けたって事だよね?
お兄さんの遺体だって知ってて、貼ったんだよね?
生きてるように、見せかけてたって事だよね?
そんな・・・
そんな事をする人間は・・・
そんな事をする必要のある人間は・・・
ただ、ひとり。
「・・・・・兄上―――っ!!」
門川君は叫び、ミイラに駆け寄った。


