聞いたのかな? 当主さんに。
梅干おにぎりの話を。
あたしが大泣きした事も、聞いたんだろうか。
それでわざわざ用意してくれたんだろうか。
「玉子焼きも作ると、本人は大張り切りでございましたが・・・」
「?」
「非常事態になるのが目に見えておりましたので、事前に阻止いたしました」
「非常・・・」
「おにぎりも、大丈夫のはずでございます。食べられる物しか使用しておりませんので、食べられます」
・・・・・。
永世おばあ様といい、お岩さんといい。
いいトコのお嬢様って・・・。
あたしはお岩さんの方を見た。
こっちを気にしていたらしいお岩さんと、視線がバッチリ合った。
お岩さんは、慌ててプィッと横を向いてしまった。
『ジュエル様は、あれで案外お優しい方なのです』
セバスチャンさんの言葉を思い出す。
あたしはお弁当を眺めた。
おにぎりと、紅茶ねぇ・・・。
変わった組み合わせだなぁ。
ふふっと、つい、笑い声がもれた。
そんなあたしを見て、セバスチャンさんも笑った。
梅干おにぎりの話を。
あたしが大泣きした事も、聞いたんだろうか。
それでわざわざ用意してくれたんだろうか。
「玉子焼きも作ると、本人は大張り切りでございましたが・・・」
「?」
「非常事態になるのが目に見えておりましたので、事前に阻止いたしました」
「非常・・・」
「おにぎりも、大丈夫のはずでございます。食べられる物しか使用しておりませんので、食べられます」
・・・・・。
永世おばあ様といい、お岩さんといい。
いいトコのお嬢様って・・・。
あたしはお岩さんの方を見た。
こっちを気にしていたらしいお岩さんと、視線がバッチリ合った。
お岩さんは、慌ててプィッと横を向いてしまった。
『ジュエル様は、あれで案外お優しい方なのです』
セバスチャンさんの言葉を思い出す。
あたしはお弁当を眺めた。
おにぎりと、紅茶ねぇ・・・。
変わった組み合わせだなぁ。
ふふっと、つい、笑い声がもれた。
そんなあたしを見て、セバスチャンさんも笑った。