床を突き破って何かが大量に飛び出す!


これは・・・

植物のツタだ!


膨大な量のツタが、視界一面を覆った。


細長いツタが、床や壁を破壊しながら何百本も飛び出してくる!


凄まじい勢いで天井に向かって伸び、まるで生きているように動いている。


そして刺客達に向かって一気に襲い掛かった。


「うわあぁぁっ!?」


悲鳴を上げる刺客達の体を、からめ捕る。


体を覆い尽くすほどのツタに縛られ、身動きが取れない。


槍で切り離しても、すぐに別のツタが生えて襲い掛かる。


ツタの量が膨大すぎて、刺客達は成す術がない。


槍ごとからめ捕られて、がんじがらめに縛られる。



刺客達の悲鳴が響く中、実はあたしも必死だった。


ツタは次々と生えてきて、床や壁を破壊し続ける。


建物の壊れる激しい音。

あたし達の上にも崩れ落ちてくるガレキ。


うわっ! うわぁっ! あ、危な・・・!


両腕で頭をガードしながら、刺客達の悲鳴に混じってあたしも悲鳴を上げていた。